スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
政治の混迷は、民主主義の欠陥
2011/08/27(Sat)
米国の債務不履行(デフォルト)をめぐる米国議会の機能不全で、世界経済が行き詰まっている。

債務不履行の破局に陥る瀬戸際で合意が成されたが、格付け会社スタンダート・プアーズ(S&PS)が、米国国債を格下げしたため、世界経済の失速を加速させた。他の格付け会社が、格付けを維持しているのにかかわらず、S&Pだけは、格下げを行った。

S&Pの誤った判断は、今回だけなく、過去にもある。サブプライム住宅ローン危機でも、危険度の高い住宅ローン証券を最上の「トリプルA」の格付けを与えていた。

さらには破綻して世界規模の金融危機を引き起こしたリーマン・ブラザーズに対しても、消滅するまで、格付け「A」の格付けを与えていたことから、リーマン・ショックの引き金となった。格下げされた米国の信用力以上に、S & Pの下す判断は、ほとんど信用できないと言われている。作為的とも言える格付け発表で、国の信用力が左右され、武力を借りなくても、情報だけで瞬時に国を滅ぼすことが可能である。

S&Pは、財政赤字を巡る米国議会の機能不全を批判して格下げを行ったが、米国国債の格下げで批判の矢面に立たされていた米国議会は矛先をS&Pに向け、反撃に転じた。格付け会社の判断や情報管理に問題がなかったか調査に乗り出し、規制強化も辞さない構えだ。米議会の機能不全を批判してきた格付け会社には、思わぬしっぺ返しとなった。

それにしても、国益よりも党益、党益より保身に走る政治家にうんざり。米国の政治も日本化している。問題の核心を直視せず、非難合戦を続け、痛みを伴う政策は後回し。米国も日本も泥縄政治に陥っている。民主主義政治の格下げでもある。

最大の共通点は、政治が問題を解決できないどころか、政治そのものが経済再生の足を引っ張っていることだ。政治が妥協できず、手を打てず、やるべきことを先送りするから、経済が沈んでいく。経済がグローバル化しているのに、政治はローカルで井の蛙のようなことばかりやっている。

今回の債務危機は人災で作られた。茶会(ティパーティ)と呼ばれる保守過激派は、社会保障を削れと、さもなければ国家破綻と、国を人質にした財政テロを引き起こした。米国政治の火遊びで、日本は超円高のやけどを負ってしまった。人質は米国民ではなく、世界中の人々なのだ。

リーマン・ショック後、財政悪化からソブリンリスクを生んでしまったため、財政危機を解決しないかぎり、経済は再生されない。経済無策のままである。

ねじれ国会では、「数の力」による政治ばかりが横行し、「政策本位」の政治などできるわけがない。「政党の、政党による、政党のため」の政治では、民主主義の成長などあろうはずがない。まして「選挙互助会」のような政党に政治などまかせられるわけがない。

今の民主主義の欠陥は、「数の力」で相手を叩き伏せるだけで、その意見が国民の望んでいるものであるかどうかの判定を下す人が存在しない。

解散のない参議院が、政局を左右するのもおかしい。参議院は、本来、衆議院による政党政治をチェックする機能がある以上、政党の議員を選出すべきでない。そのために、参議院の選挙制度を抜本的に見直す必要がある。参議院の議員は、政党から選ぶのでなく、司法の裁判員制度のように、国民から抽選制で参加させることがより望ましい形だ。国民が真に望んでいる政策を実現させるには、政党主導の政治ではなく、市民主導の政治が必要だ。

このような仕組みなしには、これからの民主主義の成長はありえない。
この記事のURL | 政治 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<プラス・サムの公益資本主義 | メイン | 原発エネルギーの時代は終わった>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

   ▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://demosbc300812.blog61.fc2.com/tb.php/94-0ab640d9

  ▲ top

| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。