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民意が、検察権力の上に立つ新しい時代
2010/10/11(Mon)
小沢一郎が、国民を代表する検察審査会によって強制起訴された。国民の判断によって政治家が強制起訴されたのは、初めてのケースだ。「政治とカネ」の不透明さにうんざりしている国民感情からすると、今回の強制起訴は、社会の進歩である。検察審査会による市民感覚の判断が、政治に直接影響を与える時代になったと言える。

刑事訴追をめぐる検察の判断は、以前から「政治的配慮」が指摘されてきた。それだけに、風穴が開いた意味は大きい。検察の判断に委ねるのではなく、公開の法廷で有罪か無罪かをはっきりさせることを求めた。

検察調査会の起訴議決は、感情論に走っていると一部の法律家が危惧する向きもあるが、判決文にしてもいいぐらい良く出来ている。それこそ本来の刑事裁判の在り方である。

これまで公訴権を独占する検察が作成した調書をもとに、裁判所が検察従属型の裁判で「推定有罪」を追認していた。「推定無罪」の原則が成り立っていなかったのは、検察が前時代的な考え方でやってきたからだ。変えるべきは、現状の方で、検察権力を抑制することが必要である。

議決書は、「国民が選んだ政治家だからこそ、一般国民による判断が何より大切であり、検察と同じ視点で犯罪をとらえ、構成要件の当てはめを考える必要性は全くない」と断じている。公訴提起に国民の意思が反映されて当然だ。民意は、検察権力の上に立つべきである。

公開の法廷で白黒をつけようとするのが検察審査会の制度だと言い切った市民感覚は、分かり易い。普通の人なら誰もが感じる疑問によく答えている。権力に弱い法律家の常識の方が余程ズレている。

皮肉なことに、小沢起訴をめぐって、証拠不十分とする検察上層部の意見と裁判所の判断を仰ぐべきだとする現場の検事たちの主張が対立していたが、検察審査会の議決は、捜査現場の検事たちの主張と同じであった。検察審査会の起訴議決によって、事件はようやく原点に戻ったのだ。

小沢氏の土地購入資金に素朴な疑問を投げかけた。「4億円の自己資金を出したのであれば、銀行から4億円を借り入れる必要はないのではないか。年間約450万円もの金利を負担する借り入れに秘書に言われるまま署名・押印したのは極めて不合理・不自然である」とした。手持ち資金があるならそんな利子を払ってまで借金はしないだろうと、こうした素朴な疑問に明快な説明がない以上、法廷の場で白黒をつけるべきだという起訴議決は、適切な判断である。

事件のポイントは一点に尽きる。小沢氏が、虚偽記載を了承したか否かである。小沢氏が何も知らなかったはずがないという傍証は山のようにある。起訴しないほうがおかしい。

疑惑発覚後、世の中の疑問に正面から答えようとせず、知らぬ存ぜぬで中央突破しようとした小沢氏の思惑は、国民の代表である検察審査会によって退けられた。

「政治とカネ」の問題でダブル辞任して3ヶ月も立たないうちに、民主党代表戦に立候補したことに民意の厳しい批判に晒されたのは、政治責任に対する小沢氏のいい加減な姿勢が問われているからだ。

透明であるべき政治資金の情報開示を歪めたことに対し、プロの検察以上に「国民の目」は厳しい。

小沢氏は、かつて検察審査会に対して、素人だとの発言があったが、第三者が指摘するならまだしも、俎上にのっている当事者が言うのはおかしい。そもそも、検察審査会の制度は、素人である一般市民が、その常識と論理に照らして、玄人である検察の判断をチェックすることにあるはずだ。

折しも特捜検事の証拠改ざん事件で検察への信頼が失墜している。今回の起訴議決は、検察に対する国民が突きつけた不信任でもある。

裁判員制度は、普通の人々の感覚を入れ、調書でなく法廷での被告や証人のやとりに重きを置く公判中心主義への転換である。

偽装の問題は、企業の粉飾決算や食品の賞味期限偽装、産地、品質の偽装、耐震偽装などに留まらない。政治資金報告書の虚偽記載や消えた年金問題の公約違反など、企業のトップや政治家といった日本のリーダー的存在である人々が、目先の利益のために不正をし、それを必死に隠蔽しようとしている。こうした隠蔽行為は社会の進歩を遅らせることになり、「うそ」は許さない社会の流れになっている。

今回の強制起訴で、日本の司法制度が大きく変わる。取り調べに頼る検察捜査に限界がある。自白の強要を避けるためにも、新しい手法で検察の恣意的な権力行使に国民は「ノー」と言えるようになったのだ。
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