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風力発電が原発を追い越す
2010/09/09(Thu)
地球温暖化が進行する一方で、ピークオイル(石油生産の頭打ち)も近い。電気自動車の普及により、風力発電の需要が著しく高まっている。ウインドタービンなどの再生可能エネルギーから生み出された電力は、将来、ガソリンに取って代わる可能性が大いにある。

米国では、電力会社とウォール街の投資会社が風力発電に積極的投資を行っているため、風力発電への電力源シフトが進んでいる。また中国でも2017年には、風力発電が原子力発電を追い越すと予想されている。

クリーンな再生可能エネルギーの主力と目される風力発電だが、陸上に適地を見つけることは難しいため、海の上に風車を建てて電気を生み出す「洋上風力発電」が注目されている。

風力発電が盛んなデンマークや英国、ドイツ、フランスなどでは、現在「洋上風力発電」が主流となっており、一大市場を形成している。英国ではすでに「洋上風力発電」など海洋エネルギーを活用して低炭素社会の実現と雇用拡大を両立させる「エネルギー革命」の柱にしている。

これほどまでに「洋上風力発電」に熱心なのは、“ドル箱”だった北海油田の生産が1999年をピークに4分の1に減っているからだ。そこで石油・天然ガス開発で培った海洋技術を洋上風力に応用し、「石油から再生可能エネルギー」へのシフトを行っている。

しかし英国と同様の海洋国家である日本は、風力発電の普及が進んでいない。風力発電に適した広大な平地が少ないため、クリーンエネルギーとして、主に原子力発電や太陽光発電が推進されてきた。だが原発の建設には多大な初期投資が必要で、放射性廃棄物処理など次世代に残す負の遺産も多い。日本は原発54基をもつ世界第3位の原子力大国であるが、再生可能エネルギーでは導入後進国だ。

海上では、陸上に比べて、風が強い。風速変動も少なく安定しているため、発電量が多い。また乱流速度が僅少でため、風力発電システムの寿命が長くなる。さらに洋上発電だと、陸上で問題になっている風車の低周波音や騒音の被害が避けられる。四方を海に囲まれた日本なら設置場所は豊富にある。発電コストも太陽光発電に比べて割安になる。「洋上風力発電」の中でも、浮体式は日本の海域の特徴にも適しており、導入ポテンシャルは5600万キロワットと試算されている。

こうした利点から、政府の新成長戦略には、2020年までに日本の沿岸に「洋上風力発電」施設を2千基以上設ける計画が盛り込まれている。総発電量が原子力発電所10基分に相当する1千万キロワット以上となる。デンマークや英国など先行する欧州各国と比べても数倍の規模だ。

洋上風力発電の普及には大型風車の開発や、工事用の特殊船舶の建造などが必要とされ、鉄鋼、機械、造船といった産業への波及効果も大きい。

環境省は2012年度末にも、風車を海に浮かべて発電した電気を海底ケーブルで地上に送る浮体式「洋上風力発電」の実証試験を始める。浮体式は深い海域にも設置できる。環境省では、実証実験と事業性評価を行った上で、16年度の実用化につなげる予定だという。

ただ陸上に比べ設置費用がかさみ、地震や台風への対策や、安定稼働のための技術開発が課題とされており、周辺海域で操業する漁業者との権利調整も必要だ。

しかし風力発電で日本は、欧州各国に比べ、10年以上も遅れている。世界風力エネルギー協会(GWEC)によると昨年、世界で建設された新規施設は大型原発25基分ほどに相当する3750万キロワット。総発電容量は前年比3割増となった。だが日本の総発電容量は1位米国の6%程度で13位。2位ドイツ、3位中国の1割にも届かず、差はさらに開いている。

そもそも日本で風力発電の開発が停滞しているには、「全量買い取り制度」が導入されていないからだ。風力発電は、電力の売却益に、国からの補助金を加えてようやく黒字が確保できるのが現状。補助金なしなら、高値で全量を買い取る制度が必要だ。

民主党は衆院選マニフェストで、再生可能エネルギー全体の「全量買取制度」導入を示した。企業が参入しやすいよう、陸上洋上を問わず、制度の拡充を急ぐべきだ。

世界の流れからも「洋上風力発電」は、海洋国日本が真剣に取り組むべきエネルギー政策である。決して机上の案で終わらせてはならない。
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