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北朝鮮のチキンレースで高まる日本の核武装化
2013/05/07(Tue)
北朝鮮は、国際社会が要求する非核化を無視し続けて、核実験を繰り返し、事実上の核保有国となった。

北朝鮮は、朝鮮戦争の休戦協定を「白紙化」し、米国への先制核攻撃の示唆など、過激な発言を繰り返して、「最後の決戦の時が来た」と危機感を煽っている。初めて中国が賛成した国連安全保障理事会の追加制裁決議に対しても、挑戦的で威嚇の姿勢を取り続けている。中国の指導部や世論からは、弟分である北朝鮮の「裏切り」への非難が表面化してきたが、中国も北朝鮮の暴走を押さえきれない。

北朝鮮が核保有に必死になったのは、ブッシュ前政権によるイラク攻撃から始まっている。当時、イラクのフセイン政権は、核を持っているとも、持っていないともあやふやな姿勢に終始したことで、米軍の攻撃を受けて崩壊したため、それを見た北朝鮮は、核保有を公言しないと、イラク崩壊のようになると考え、核兵器開発へ急いでいる。

北朝鮮は、深刻な食糧不足に直面しているにもかかわらず、軍の強硬派が、貿易の利権を握る「先軍政治」の特権を守ろうと、核ビジネスを展開し、イランに核ミサイルを売り込もうとしている。

北朝鮮の異様な強硬姿勢の背景には、軍と政府の対立や軍内部での権力闘争があると見られている。複雑な派閥抗争で「統合失調」が起きているのは、戦前の日本の軍国主義と同様、軍が勝手に軍事作戦を進め、国の信用を傷つけたことに似た症状を示している。ブレーキが壊れた車で、チキンレースを展開している。

北朝鮮の狙いは、チキンレースのハードルを上げて、高く上げた拳を下ろす代わりに少しでも多くの援助を勝ち取る、いつもの恫喝外交だ。

弾道ミサイル発射の構えを示す北朝鮮の挑発的行為は、東アジアの危機管理を巡る日米中3カ国の力学に影響を与えている。米国は核開発を止めない北朝鮮にいら立ち、危機の封じ込めに躍起となり、対中関係を深めている。

中国は米国の動静を見極めながら、尖閣諸島への領海侵犯を繰り返して、日本に対し攻勢に転じているのは、米中接近による対米関係に自信を深めているからだ。

強大化する軍事力を背景とした中国と核ミサイル保有の北朝鮮のせいで、日本に対する軍事的脅威が高まっている。中国や北朝鮮の脅威が強まるにつれ抑止力を高める必要がある。

日本に7分で着弾する北朝鮮の弾道ミサイルは、同時に十数発を発射されると、どれが核付きのミサイルか分からない。イージス艦用迎撃ミサイルSM3は、8発、パトリオットPAC3は発射機1輌に4発しか積んでいないため、気休め程度しかならず、現状の弾道ミサイル防衛対策では、不充分だ。ムスダンのようにどこにあるか詳しい位置が分からず、地表に出てから10分程度で発射するものに対しては先制攻撃も不可能だ。

北朝鮮の核に対抗するには「核武装して抑止をはかるしかない」との議論が高まっている。「北朝鮮問題が深刻化すれば、日本国内で核武装すべきだとの声が強まる」とキシンジャー元米国務長官は、日韓両国の核武装の可能性を既に指摘していた。最近、米国連邦議会の上院外交委員会でも、「日本の核武装」が主要なテーマとなっている。

中国も日韓の核武装を警戒している。日本の核武装は戦略的悪夢となるからだ。
そのため、日韓の核武装阻止は米中両国の最大の関心事になっている。

核武装の手っ取り早い方法はトライデント型戦略潜水艦に装備する弾道ミサイルのW88核弾頭の共同管理だ。ドイツは米国との核の共同管理で既に核武装している。

米国が対日外交で最も警戒しているのは、北朝鮮や中国の核の脅威によって、日本で核武装論が高まることだ。日本の核武装を阻止するための究極の「核の傘」強化策として、核兵器を搭載した米海軍の艦船に日本の自衛隊員を乗り込ませて米国の核兵器を日本に共同管理させるという日米共同管理構想が論議されている。米国の核の導入と共同管理の方が、米国の「核の傘」をより強固なものになるからだ。

最大の火元である北朝鮮は、関係国の反対を押し切って、弾道ミサイル発射や核実験を強行するのか。その動きによっては、東アジアの危機管理を巡る日米中の力学が崩れて、新たな変化も出てくる。

解決の道が全く見えないだけに、日本に戦後これほどの危機があったか、と思えるほど憂慮すべき状況だ。軍事的な手段で対抗することは、リスクが多きすぎて賢明ではないだろう。結局、北朝鮮の経済が成り立たないほど、厳しい経済制裁を国際社会が科し、指導体制を締め上げていくしかない。中国が核開発の資金提供している北朝鮮国営銀行の口座を閉鎖し、取引を禁止したことは、その流れからして当然の措置だ。
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